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新変異ウイルス、米欧も渡航制限 南アは反発

(更新)

【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカなどで確認された新たな新型コロナウイルスの変異ウイルスを巡り、各国が南アなどからの渡航を制限する動きが26日、一斉に広がった。南ア政府は「早急すぎる」などと反発した。

渡航制限は米国や英国、ドイツ、イタリア、シンガポール、マレーシア、ロシア、サウジアラビアなど各国が相次いで表明した。具体的には、直行便停止や入国の原則禁止のほか、ワクチンを受けている人にも隔離を義務付けるなどの措置が含まれる。日本も入国後に指定施設で10日間の待機を求めると発表した。

米国は南アフリカからの渡航制限を29日から始める。ボツワナやジンバブエなど7カ国も合わせて対象に実施する。英国は南ア、ナミビアなどアフリカの6カ国からの渡航を28日まで禁止した。それ以降の渡航者については、ホテルでの自主隔離を求める。英国は1日4万人台の新規感染者が出ても水際対策を強化してこなかったが、南アの変異型を受けて一部方針転換した形だ。

欧州連合(EU)の欧州委員会も26日、加盟国に対して変異型が発見された国からの渡航を停止するよう勧告した。フォンデアライエン欧州委員長は「新しい変異型がもたらす危険性についてはっきり理解できるまで、渡航は中止すべきだ」と語った。

南アのパンドール国際関係・協力相はいち早く南アと近隣5カ国からの直行便禁止を打ち出した英国について「世界保健機関(WHO)の助言も出ていない段階で早急すぎる」と述べた。南半球の南アは観光シーズンの夏を迎えており、最大の観光客送り出し国である英国や欧州各国からの渡航制限は打撃となる。

ロイター通信によると、WHOの報道官は26日、変異ウイルスの感染力やワクチンの予防効果などを判断するには数週間かかるとして「現時点で渡航制限を実施するのには注意を要する」と述べた。

アフリカ疾病管理予防センターは声明で、変異ウイルスが確認された国からの渡航制限は「意義のある結果につながらないことが明らかになっている」として反対した。マスク着用やソーシャルディスタンスなどの社会的措置が重要だと指摘した。

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