EU、ウクライナに変圧器を提供 電力インフラ破壊に支援

【ロンドン=大西康平】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は25日、ウクライナに変圧器や発電機を提供すると表明した。ロシア軍によるウクライナの電力インフラへの攻撃が拡大しており、厳しい寒さでも停電で暖房が使えない市民を支援する。
同日のウクライナのゼレンスキー大統領との電話協議後に「電力と暖房を復旧させるための緊急支援に取り組んでいる」との声明を出した。リトアニアやラトビアから変圧器を提供するなどの準備を進めているほか、各国の関係企業にも提供を働きかけているという。
ロシア軍はウクライナの首都キーウ(キエフ)や複数の州で電力インフラを攻撃している。全土で停電が発生し、気温が低下する中で市民生活は厳しさを増している。
ロシア軍は11月に撤退した南部ヘルソン州に対しても再び激しい攻撃を加えている。同州のヤヌシェビッチ知事は24日に受けた爆撃で住民10人が死亡し、54人が負傷したと明らかにした。

2022年2月、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
■戦況
■マーケット・金融への影響
■ビジネスへの影響