供給網混乱で生産休止、ルノーはロシア VWもドイツで

【フランクフルト=深尾幸生】仏ルノーは2月28日からロシアでの自動車生産の一部を停止する。独フォルクスワーゲン(VW)も3月1日などから独東部の2工場を休止する。ウクライナから部品が入ってこないためだ。それぞれ現地メディアが報じた。ロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーン(供給網)への影響が顕在化してきた。
ロイター通信によると、ルノーの生産休止はルノーのロシア法人が25日に発表した。部品供給の一部が停止しているためで2月28日から3月5日までモスクワの工場での生産を止める。ルノーにとってロシアはフランスに次ぐ第2の市場で、世界販売全体の約2割を占める。
VWは電気自動車(EV)の主力工場である独東部のツウィッカウとドレスデンでの生産を3月4日まで3~4日間休止する。ドイツ通信などが報じた。ウクライナで生産されるワイヤハーネス(組み電線)などの部品の供給が不足しているためだという。
ウクライナでは住友電気工業やフジクラがワイヤハーネス工場を停止することを明らかにしている。VWは21年にロシアを含む東欧で全体の約7%にあたる約65万台を販売した。

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