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ロシア軍「ウクライナ東部に注力」 苦戦で目標修正か

(更新)

【ワルシャワ=木寺もも子、中村亮】ロシア軍高官は25日、ウクライナ東部ドンバス地方の解放が軍事作戦の「主要目標」だと述べた。ウクライナへの全面侵攻開始からこれまでの1カ月を「第1段階」と呼び、ウクライナ軍を大幅に無力化したと評価したが、実際には首都キエフ近郊で後退を迫られるなど苦戦している。作戦目標を下方修正した可能性がある。

ロシアのタス通信などがセルゲイ・ルドスコイ第1参謀次長の話として伝えた。同氏は「第1段階の目標はおおむね達成された」として、ウクライナ軍の戦闘能力が大幅に失われたと主張。そのため、ロシア軍の主要目標である「ドンバスの解放」に注力できるとの論旨を展開した。

米ランド研究所のウィリアムズ上級国際防衛政策研究員は「ロシアは(当初の)作戦目標が実現できていないと認識し、より近日中に実現可能そうな目標に焦点をすり替えようとしている」と指摘する。

ウクライナ領のドネツク、ルガンスク2州を含むドンバス地方はもともと親ロ派が約3割を実効支配し、ロシアが2月21日に支配地域を「独立」させた。ルドスコイ氏によると、ロシア軍がこれまでに確保したのはドネツク州の54%、ルガンスク州の93%という。

一方、米国などは、首都キエフ近郊でロシア軍がウクライナ軍の抵抗を受けて後退しているとみている。激戦が続く第2の都市ハリコフも陥落に至っていない。

ルドスコイ氏はこれまでの戦死者が1351人、負傷者が3825人だとも明らかにした。ウクライナはロシア側の戦死者を1万5000人としており大きな開きがある。

プーチン大統領が定めた目標を完全に達成するまで「特別軍事作戦」が継続するとも述べた。この目標が何を意味しているかは明らかでなく、キエフなどへの侵攻は続く可能性がある。

ウクライナの都市への攻撃は当初、想定していなかったとする一方で「可能性を排除しない」とした。ロシア軍は既にウクライナの主要都市を爆撃などで破壊し、民間人に多くの死傷者を出している。

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