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ドイツのガス輸入、2024年にも脱ロシア依存 経済相表明

(更新)

【ベルリン=石川潤】ドイツ政府はエネルギー調達でのロシア依存からの脱却を急ぐ。緑の党のハベック経済・気候相は25日、ロシアに過半を依存していた天然ガスの輸入について、2024年夏にも脱ロシア依存が可能との考えを示した。石油や石炭でも調達の大胆な切り替えを進めていく。ただ、ロシア以外の調達源は限られており、資源の争奪戦に拍車がかかる恐れもある。

ドイツのガス調達のロシア依存の割合は、調達先の切り替えなどでウクライナ侵攻前の55%から40%にまで下がっているという。今後も調達の多様化や再生エネルギーの拡大などが進めば、24年夏にはロシアからの輸入割合を1割程度にまで下げられるというのがドイツ政府の見立てだ。

石油についてもロシアからの輸入を夏までに半減し、年末にはほとんど依存していない状況を目指す。石炭は秋までにロシア依存から抜け出せそうだという。

米国は25日、ほかの生産国とともに、今年の欧州への液化天然ガス(LNG)の供給を少なくとも150億立方メートル追加することを目指すと発表した。ドイツはLNG基地の建設を急いでいるほか、ハベック氏が天然ガスの主要生産国であるカタールを訪問し、天然ガスの長期調達契約を取りまとめたばかりだ。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ドイツはロシアとの新しいガスパイプライン(ノルドストリーム2)の稼働を凍結するなど、脱ロシア依存に動き出していた。ただ、ショルツ首相はエネルギー調達の転換は「今日明日でできることではない」と語り、当面はロシアからのガス輸入が必要という考えも示していた。

ロシアからの調達の割合を強引に引き下げようとすれば、資源の奪い合いが生じて、インフレに拍車がかかる恐れもある。全体の供給量に限界があるなか、経済力が相対的に弱い国々へのしわ寄せも強まりかねない。

脱ロシア依存を着実に進めるためには、再生エネルギーなどほかのエネルギー源の確保と組み合わせることが欠かせない。暖房の効率を高めることなどによって、需要全体を抑えていく地道な努力も必要になる。

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