プーチン氏、停戦交渉の用意 キエフ包囲で圧力

【モスクワ=石川陽平】タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、モスクワで記者団に「プーチン大統領は(ゼレンスキー・ウクライナ大統領による停戦交渉の)提案に応じ、ミンスクに代表団を送る用意がある」と述べた。代表団は国防省、外務省、大統領府の代表で構成されるという。
これに先立ち、ゼレンスキー氏は25日のビデオ演説で「これ以上の犠牲者が出ることを止めるため、交渉の席に着くことを呼び掛ける」と述べ、停戦交渉をロシアに提案していた。
ロシアの独立系メディア、メドゥーザによると、ロシア国防省は25日、ロシア軍がキエフ北西の郊外にあるホストメリの空港を奪取し、「ウクライナの特殊部隊200人以上を殺害した」と明らかにした。国防省は「キエフは西側から封鎖された」とも指摘した。
ロシアはキエフの包囲網を築きながら、ウクライナ政府に譲歩を迫っている可能性がある。ウクライナ側とのベラルーシでの協議が実現すれば、ロシアはゼレンスキー政権に対して、即時退陣や北大西洋条約機構(NATO)への非加盟など厳しい条件を示す可能性がある。
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