/

20年のCO2濃度、排出量減でも過去最高更新

(更新)

【パリ=白石透冴】世界気象機関(WMO)などは25日、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が2020年に過去最高を更新したと発表した。新型コロナウイルス禍による経済の停滞で化石燃料由来のCO2排出量は19年比約6%減ったが、森林などが自然に吸収する量を依然上回っていたとみられる。温暖化の危険はさらに高まった。

20年のCO2濃度は約413.2PPM(PPMは100万分の1)で、19年から2.5PPM増えた。増加幅は過去10年の年平均である2.4PPMを上回り、産業革命前の49%増の水準に達した。他に温暖化効果をもたらすメタンと亜酸化窒素の濃度も高まった。

WMOによると、人間が出す二酸化炭素の約半分は海や森林などが吸収している。吸収量は温暖化の速度を左右するが、今後干ばつ、森林火災、海水温の上昇などによって吸収量が減る恐れがあると警告した。

カーボンゼロ

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

カーボンゼロ

温暖化ガス排出を実質ゼロにするカーボンゼロ。EVや再生可能エネルギー、蓄電池、各国政策などの最新ニュースのほか、連載企画やデータ解説を提供します。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません