ロシア軍戦車、25日中にキエフ侵入も ウクライナ当局者
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【パリ=白石透冴】ウクライナ当局者は25日、侵攻中のロシア軍の戦車が同日中にも首都キエフ周辺に入る可能性があると述べた。ロイター通信が伝えた。キエフ周辺の上空では同日早く、ウクライナ軍の戦闘機1機がロシア軍による攻撃で墜落した。
兵員数や装備の面でロシア軍はウクライナ軍を圧倒している。ウクライナ側は首都につながる橋を破壊するなどして、進軍を遅らせようとしている。
ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターで「我々には国際社会の助けが必要だ。共同でロシアを交渉のテーブルにつかせなければいけない」などと発信した。キエフでは空襲警報を鳴らして市民に警戒を呼びかけている。
ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー大統領は25日、軍最高司令官大本営を設置する大統領令に署名した。
ウクライナの通信社ウニアンによると、同国のマリャル国防次官は25日、ロシア兵がキエフ郊外でウクライナ軍の車両を複数奪取し、ウクライナ軍の制服に着替えて、中心部に向かっていると述べた。ロシア軍のキエフ突入に備え、破壊工作や後方かく撹乱の懸念が強まる。

ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。
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