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ウクライナで戦闘激化 ロシア軍、チェルノブイリ占拠

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【モスクワ=桑本太】ロシアのウクライナへの侵攻が激しさを増している。24日には首都キエフに近い空港で戦闘が起き、ロシア軍が制圧したもようだ。キエフの北に位置するチェルノブイリ原子力発電所についてもロシア軍が占拠した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は25日公表のビデオ声明で、ロシア軍の攻撃で137人が死亡したと明らかにした。負傷者も316人にのぼる。ロシアはキエフへ進軍しており、戦闘の激化で死傷者数はさらに膨らむとみられる。ゼレンスキー氏は総動員令を発令。国を挙げてロシアに対抗する構えを改めて強調した。

ウクライナ軍は苦戦を強いられている。米CNNによると、ロシア軍はキエフから40キロメートルほどの距離にある空港を制圧した。ウクライナ軍との間で銃撃戦があったという。

ロシア軍は旧ソ連時代に爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発も制圧した。周辺の立ち入り制限区域で戦闘が起きた。ウクライナ内務省高官が核廃棄物処理施設が攻撃されれば、放射能汚染物質が欧州に広がる恐れがあると懸念を表明していた。同原発は稼働を停止しているが、国内では15基の原発が稼働中で、攻撃で施設が損傷すれば甚大な被害が発生しかねない。

ロシア軍はロシアが国境を接するウクライナ東部のルガンスク州などだけでなく、ベラルーシの国境から南下してキエフに近づいているほか、ウクライナ南東部のマリウポリなどにも侵攻したもようだ。空爆で軍事施設の機能を失わせた後、ウクライナの周辺3方向からウクライナに侵攻したとみられる。

タス通信によると、ロシア国防省は24日、ウクライナへの空爆で飛行場などの軍事インフラ施設83カ所を破壊したと発表した。

キエフではロシア軍の侵攻に対する警戒感が高まっている。24日には首都から離れようとする市民らの自動車が殺到し、幹線道路で大規模な渋滞が発生した。クリチコ市長は24日、市内に夜間外出禁止令を導入すると発表した。

ロシア国内でもウクライナへの侵攻に抗議するデモが起きている。首都モスクワ中心部では24日夜、若者らが「戦争はいらない」と声をあげて行進。治安当局が一部の参加者を拘束した。人権監視団体によると、少なくとも58都市で1773人が拘束された。

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