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欧州で規制強化の波、イタリアは未接種者の行動制限

スロバキアはロックダウン

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【ウィーン=細川倫太郎】新型コロナウイルスが猛威を振るう欧州で、規制強化の波が広がっている。イタリアはワクチン未接種者の行動を制限し、中欧スロバキアはロックダウン(都市封鎖)に入る。ウイルスが活発化する冬の本格到来の前に対策を講じ、重症者や死者の増加を避ける狙いだ。

イタリア政府は24日、新たな規制を閣議決定した。ワクチン未接種者は飲食店や映画館、ジムなどに入れなくする。12月6日から適用する。12月15日からは警察や軍隊、学校関係者のワクチン接種も義務付ける。

イタリアの1日あたりの新規感染者は24日時点で約1万2400人。増加ペースは速まっているが、ドイツや英国に比べると感染は抑制できている。記者会見したドラギ首相は「我々は正常な状態を取り戻しつつあり、これを維持したい」と述べた。ドイツもワクチン未接種者の行動を制限している。

スロバキア政府は24日、新型コロナの感染者の急増を受け、2週間のロックダウンを導入すると発表した。25日から生活必需品以外を販売する店や飲食店は閉店となり、不要不急の外出も禁止となる。22日からロックダウンに入った隣国オーストリアを追随した形だ。

人口約550万人のスロバキアでは1日あたりの新規感染者が1万人を突破した。ロイター通信によると、人口比では世界で最も急激に感染が拡大している。ワクチン接種完了率も4割台前半にとどまり、患者が重症化するケースも目立つ。医療体制は厳しさを増し、「危機的状況」(保健当局)に陥っている。

オランダやベルギー、アイルランドなどでも規制強化が相次ぐ。欧州で感染が急拡大している理由は特定できていないが、各国が対策を緩和したことや人々の気の緩み、ワクチン効果の低下などが指摘されている。世界保健機関(WHO)は2022年春までに欧州で約70万人の死者が出る恐れがあると警告している。

ロックダウンなど厳しい規制は経済への打撃が大きく、国民の不満をまねきやすい。ベルギーでは21日、規制強化に抗議する数万人規模のデモが起き、首都ブリュッセルでは一部の参加者と警官が衝突した。

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