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ドイツ総選挙、中道右派追い上げ接戦に 26日に投開票

選挙戦終盤、メルケル首相㊧がラシェット氏の支援に本腰を入れ始めた(24日、ミュンヘン)=ロイター

【ベルリン=石川潤】26日投開票のドイツ連邦議会選挙(総選挙)が最終盤で接戦となっている。中道左派のドイツ社会民主党(SPD、社民党)が支持率で依然リードしているが、メルケル首相が所属する中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が追い上げてきた。まだ態度を決めていない有権者も多いとみられ、最後まで予断を許さない情勢だ。

独調査会社ワーレンが23日公表した世論調査によると、CDU・CSUの支持率は前週より1ポイント高い23%となり、25%で横ばいの社民党に2ポイント差となった。24日に公表されたほかの2つの調査でも、両党は1~3ポイントの僅差で競り合っている。

「左派政権が成長をもたらすと誰が信じるのか」。CDU・CSUの首相候補、ラシェット氏は24日、独南部のミュンヘンで、社民党が緑の党や旧共産系の左派党と連立を組めば停滞は避けられないと警告した。メルケル首相も「ドイツが安定を保つには、ラシェット氏が首相に、CDU・CSUが最大勢力にならなければならない」と述べた。

社民党の首相候補であるショルツ財務相は独西部のケルンで「多くの市民が新たな出発を望んでいる」と語り、政権交代の必要性を改めて訴えた。支持率で3位につける緑の党の首相候補、ベーアボック共同党首は独西部のデュッセルドルフで「今回の選挙は気候のための選挙だ」と主張した。

選挙では、社民党や緑の党が時給12ユーロ(約1500円)の最低賃金や富裕層への課税強化を掲げ、格差の是正を訴えてきた。CDU・CSUは企業に重い負担を求めるのではなく、成長によって雇用の確保と貧困からの脱却を目指すべきだと主張し、路線対立が鮮明になっている。

今回の選挙は、政界引退を表明したメルケル氏の次の首相を決める選挙だ。ドイツでは16年ぶりの首相交代となる。首相になるには連邦議会で過半数の支持を得る必要があるが、どの政党も単独過半数は難しい情勢だ。選挙戦で勝利して連立交渉の主導権を握ることが、次の首相の座をたぐり寄せることにつながる。

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