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迫るドイツ総選挙、社民党が支持率首位 保守与党を逆転

メルケル後継の有力候補に浮上してきた社民党のショルツ氏=ロイター

【ベルリン=石川潤】9月26日に連邦議会選挙(総選挙)を控えるドイツで、中道左派、ドイツ社会民主党(SPD)の支持率が24日、メルケル首相の保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を逆転した。選挙まで約1カ月あるが、社民党の首相候補であるショルツ財務相がメルケル氏の次の首相の有力候補に浮上してきた。

24日公表の調査機関フォルサの調査によると、社民党の支持率は前週より2ポイント高い23%で、1ポイント落として22%になったCDU・CSUを上回った。環境政党の緑の党が18%で続いている。社民党が首位に立つのは今回の選挙戦で初めて。今年初めにはCDU・CSUに20ポイント以上離されていたが、一気に追い上げた。

逆転のきっかけは7月にドイツ西部を襲った大洪水だ。洪水の被災地で取り巻きと談笑する姿をカメラに捉えられたCDU・CSUの首相候補、ラシェット党首の人気が急落。党内の足並みの乱れもあり、CDU・CSUの支持率は大きく落ち込んだ。

CDU・CSUと首位を争っていた緑の党も、首相候補のベーアボック共同党首の盗作問題などで失速。目立った失点のない社民党が消去法的に支持率を高めている。

首相候補個人の支持率も、社民党のショルツ氏が30%でリードを広げている。ベーアボック氏が15%、ラシェット氏はわずか11%で苦しい展開だ。指導力が不安視されるラシェット氏、ミスを繰り返すベーアボック氏に対し、現職の有力閣僚で安定感のあるショルツ氏の人気が高まっている。

長く低迷してきた社民党にとっては、ようやく巡ってきた政権奪取のチャンスだ。ただ、相手のミスに助けられている面があり、どこまで現在の上昇基調が続くかは読みにくい面もある。

メルケル氏の次の首相に誰がなるかは、選挙後の連立交渉次第だ。このまま社民党とCDU・CSUの接戦が続けば、第3党の緑の党、第4党の自由民主党をどちらが取り込むかが、次期政権の姿を左右する。

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