ドイツ、コロナ規制を継続 首相「やりとげる」

【フランクフルト=深尾幸生】ドイツのショルツ首相は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためこれまでの接触制限などの規制を維持すると発表した。規制の緩和に動く英国など周辺国と一線を画す。
ショルツ氏と各州の首相が合意した。記者会見したショルツ氏は「感染者数がどのように推移するかはまだわからない。慎重さを保つ必要がある。今はやり遂げるときだ」と述べた。変異型ウイルスの「オミクロン型」の流行で、ドイツでは1日の新規感染者数が10万人前後で推移している。
重症者が増えて医療システムに過大な負荷がかかる場合は追加の感染対策を導入し、医療システムが過負荷にならないことが明らかになった時点で規制の緩和を検討する。
ショルツ氏はワクチン接種キャンペーンを強化する方針を改めて示した。ポスターの掲示やソーシャルメディアなどで接種を呼びかける。ドイツではワクチンの追加接種を受けた人の割合は5割に達する一方で、一度もワクチンを受けていない人も約25%いる。

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