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欧州株も全面安 3カ月半ぶり水準、ウクライナ緊迫で

(更新)

【ロンドン=篠崎健太】24日の欧州株式相場は急落し、主要株価指数のストックス600は2021年10月6日以来、約3カ月半ぶりの安値水準で終えた。世界的な金融引き締めへの警戒からIT(情報技術)などのハイテク関連を中心に売りが続いた。ウクライナ情勢を巡るロシアと西側諸国との緊迫で投資家のリスク回避に拍車がかかった。

域内主要600社で構成するストックス600は大幅に続落し、前週末比18.08ポイント(3.81%)安い456.36で終えた。終値の下落率は20年6月以来、1年7カ月ぶりの大きさ。一時は4.2%安まで下げを広げた。

国別の主要指数はドイツDAX、フランスCAC40、イタリアFTSE・MIBがそれぞれ4%前後下げた。英FTSE100種総合株価指数も3%弱下げた。いずれも構成銘柄全体の9割超が下げるほぼ全面安の展開だった。時価総額が欧州最大の仏LVMHモエネヘシー・ルイヴィトンは5%安、半導体露光装置の世界最大手ASMLホールディング(オランダ)は7%安で終えた。

ウクライナ情勢の緊迫が運用リスクの回避をさらに強めた。この日は北大西洋条約機構(NATO)が東欧地域への増派を発表した。米国と英国が首都キエフから大使館員の一部や家族を国外退避させる計画も伝わり、市場では「衝突リスクのエスカレート」(英CMCマーケッツのマイケル・ヒューソン氏)が警戒された。

ロシアは株式、通貨、国債の3資産がそろって値下がりする「トリプル安」になった。代表的な株価指数の一つであるRTSは8%下げ、20年11月以来の安値水準に沈んだ。通貨ルーブルは一時1ドル=79ルーブル台半ばと、対ドルで20年11月以来の安値水準をつけた。ロシアの10年物国債利回りは前週末の9.4%台から9.7%台へ上昇(債券価格は下落)した。

欧州エネルギー市場ではロシアに輸入を頼る天然ガス相場が急上昇した。金融情報会社リフィニティブによると、指標価格であるオランダのTTFは翌月渡しの取引で一時1メガワット時あたり94ユーロ強と、前週末より19%上げた。米ゴールドマン・サックスは23日付のリポートで、ロシアとウクライナの緊張がエスカレートすれば「21年12月半ばにつけた高値かそれ以上を再び目指すシナリオも排除できない」と警告した。

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