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欧州銀行株が急落、ドイツ銀15%安 金融不安で警戒強く

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【ロンドン=大西康平】24日の欧州株式市場で銀行株が下落している。ドイツ銀行の株価は一時前日比15%安まで急落した。スイスのUBSも8%安となった。クレディ・スイス・グループの救済買収後も世界的な金融システムへの不安が拭えず、投資家がリスクを回避する動きが強まっている。

フランスのソシエテ・ジェネラルが9%安、英バークレイズも6%安となった。欧州の銀行株で構成されるストックス600銀行指数も6%安となった。欧米銀の経営不安が相次ぐ中でも、23日までに米連邦準備理事会(FRB)などの世界の主要中銀は総じて利上げに踏み切った。高インフレ対応による金融引き締めは続くとして、さらなる信用不安や景気悪化による業績への悪影響が懸念されている。

クレディ・スイスがAT1債を無価値とした影響も出ている。将来の損失発生への懸念から他の銀行のAT1債の利回りも上昇。借換時の調達コストの増加が予想されている。

米司法省がロシアのオリガルヒ(新興財閥)による制裁逃れの手助けについてUBSとクレディ・スイスを調査しているとの報道で、巨額の罰金の可能性も意識されている。クレディの買収を巡っては、スイス当局主導の買収で十分な資産査定ができなかったため今後隠れた損失が発生し、UBSの財務も毀損するシナリオへの警戒がある。

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