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英首相にスナク氏、無投票選出 アジア系初・最年少42歳

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【ロンドン=中島裕介】20日に辞意を表明した英国のトラス首相の後任に、リシ・スナク元財務相(42)が就任することが24日固まった。与党・保守党の党首選に出馬を表明していたモーダント下院院内総務が撤退し、無投票で選出された。トラス政権が失墜させた経済政策の信頼回復や財政再建、党勢の回復に取り組む。

党首選を運営する保守党の「1922年委員会」が同日、党首選の立候補は「スナク氏1人だった」と発表した。スナク氏は25日までにチャールズ国王から任命を受け、新首相に就く見通し。

アフリカから移住したインド系の両親のもと英国で生まれ育ったスナク氏は、同国史上初めてのアジア系の首相となる。43歳で首相となったキャメロン、ブレア元首相を抜き、過去200年あまりで最年少の首相となる。

スナク氏は党首選出後の国民向け演説で「私たちは深刻な経済的課題に直面している」と語った。財政危機や物価高騰などの課題克服のため「安定と団結が必要だ。私は保守党と英国を一つにする」と訴えた。

ロイター通信によると、これに先立つ保守党議員の前での非公開の演説では、野党が求める早期の下院解散・総選挙を否定した。

トラス氏はツイッターで「私は(スナク氏への)完全な支持を提供する」と祝意を示した。

モーダント氏は立候補に必要な党所属下院議員100人の推薦を確保できなかったもようだ。動向が注目されたジョンソン前首相も23日夜に出馬を断念した。同氏は新型コロナウイルス危機下にパーティーを開いた問題などの不祥事で9月に辞任したばかりで、想定より支持が拡大しなかった。

スナク氏は投資銀行勤務を経て、2015年に下院議員に初当選。ジョンソン政権で財務相を務めた。7月にはジョンソン政権を見限って財務相を辞任し、政権崩壊の引き金をひいたとされる。

前回党首選では決選投票に進み、トラス氏に敗れた。党首選ではトラス氏の大規模減税策を批判し続けた。

9月6日に発足したトラス政権は、英史上最短の就任から約50日での退陣となる。9月下旬に発表した大型減税を含む経済対策が財政悪化懸念を招き、通貨ポンドや国債価格の急落など金融市場を混乱に陥れた。

対策の大半を撤回し、重要閣僚の交代や党運営の拙さも重なって求心力が急速に低下した。

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