ロシア連れ去りの子、帰還支援の国際会議開催へ EU

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は23日、ロシアに連れ去られたウクライナの子供の所在確認と帰国を支援するための国際会議を計画していると明らかにした。ポーランドと協力して近く開催し、国際機関を巻き込みながら子供を取り返すことをめざす。
同日のEU首脳会議後の記者会見で明らかにした。フォンデアライエン氏はロシアの子供の拉致が「我々の歴史の中で最も暗い時代を思い起こさせる恐ろしいものだ」と語った。
17日には国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)が、ロシアのプーチン大統領らが子供の拉致にかかわったとして逮捕状を発行したと発表した。ロシア側が逮捕に応じる見込みはないが、西側諸国はロシアの戦争犯罪の解明に本腰を入れ始めた。
ウクライナ側は約1万6000人の子供がロシアに強制的に移送されたと主張している。