ミタルが「水素製鉄」へ始動 脱炭素、独設備に2000億円
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【フランクフルト=深尾幸生】水素を使った製鉄の実現に向け、欧州で設備投資が動き始めた。欧州アルセロール・ミタルは最大15億ユーロ(約2000億円)を投じてドイツの2カ所の製鉄所に水素で鉄鉱石を還元する設備を導入する。スウェーデン鉄鋼大手SSABなどは同国で進める水素製鉄の共同事業で水素の貯蔵施設建設を決めた。世界で温暖化ガス排出削減の期限が前倒しになるなかで、鉄鋼分野の脱炭素を急ぐ。
既存の高炉を水素利用型に転換

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