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ロシア反体制派ナワリヌイ氏、ハンストを終了

2月20日、モスクワの裁判所に出廷したナワリヌイ氏=AP

【モスクワ=石川陽平】ロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイ氏は23日、SNS(交流サイト)「インスタグラム」の自身のアカウントで、抗議のハンガーストライキを終了すると明らかにした。矯正収容所に収監中の同氏は3月31日にハンストを宣言した。危機的な健康状態にあるとされ、欧米がプーチン政権を非難していた。

ナワリヌイ氏は背中や足にしびれや痛みを訴え、外部の信用できる医師の診察を要求した。だが司法当局が認めず、抗議のハンストに入った。体重が大幅に減り、腎臓の機能も低下していると伝えられた。4月19日に受刑者用の病院に移送され、点滴やビタミンの投与を受けていたが、ようやく外部の医師の診断を2度受けられたという。

ナワリヌイ氏はインスタグラムで「ロシア全域と全世界の良き人々のとても大きな支持のおかげで、重大な前進があった」と感謝した。21日にはロシア各地でナワリヌイ氏の解放を求める抗議デモが開かれ、人権団体のOVDーインフォによると、約100都市で2000人近くが治安当局により身柄を拘束された。

ナワリヌイ氏の体調悪化を巡っては、欧米諸国が懸念を強め、国際問題になっていた。サリバン米大統領補佐官は18日、米CNNに「私たちはロシア政府に対して、収監中のナワリヌイ氏に何かあれば、責任は彼ら(ロシア政府)にあると伝えた」と批判し、同氏が死亡した場合には厳しい追加制裁に踏み切る考えを示唆した。

有力紙コメルサントは23日付で、政治専門家の見方として、ナワリヌイ氏は外部の医師による診察という要求を受け入れさせたことを、政権への「勝利」と支持者らに訴えられると伝えた。政権にとっても収容所で同氏が死亡する事態の回避につながる。同氏のハンスト停止は、欧米との間で高まる緊張の緩和に向けた政権のサインとも受け取れそうだ。

ナワリヌイ氏にはプーチン政権が2020年8月に毒殺を謀った疑いがあり、21年1月に療養先のドイツから帰国直後に身柄を拘束された。2月には過去の執行猶予付き有罪判決を2年半の実刑に切り替える裁判所の決定が下され、モスクワ東方の矯正収容所に収容された。

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