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NATO首脳、ウクライナ支援拡充へ 化学兵器に備え

(更新)

【ブリュッセル=竹内康雄】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日の記者会見で、24日にブリュッセルで開く首脳会議でウクライナへのさらなる支援で合意する見通しだと明らかにした。ロシアの化学・生物兵器に対処できる装備を中心に拡充する。

NATOが開く臨時の首脳会議は、バイデン米大統領ら加盟30カ国の首脳が参加する。ロシアへの対応を協議するとともに、ウクライナへの支援策を話し合う。AP通信によると、NATOはウクライナ侵攻から1カ月で、ロシア軍の死者を7000~1万5000人と試算した。

ストルテンベルグ氏は、ロシアが化学兵器を使えば、紛争の質を一変させ「明らかな国際法違反になる」と警告した。その上で「ウクライナを支援するためにできる限りのことをする」と述べ、化学・生物兵器に対応できる装備の供与を拡大する考えを表明した。放射性物質やサイバー攻撃から身を守る機器なども支援する。

首脳会議では、欧州東部への防衛体制の強化でも合意する見通し。ハンガリーとスロバキア、ルーマニア、ブルガリアに1000人規模の「戦闘群」と呼ばれる事実上の常設部隊を設置する。すでにポーランドやバルト3国に設置された分を含めると、8つの多国籍の部隊が欧州東部に置かれることになる。

さらにストルテンベルグ氏は中国の役割についても討議すると明かした。同氏は「中国は嘘や偽情報を流して、ロシアを政治的に支援してきた」と批判した。首脳会議では、NATO加盟国が中国にロシアへの支援を控えるよう求めるとの見通しを示した。

米大統領、ロシアの化学兵器使用「現実の脅威」


【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は23日、ホワイトハウスで記者団にロシアがウクライナで化学兵器を使用する可能性について「現実の脅威だ」と述べた。米欧はこれまでもロシアがウクライナで化学兵器を使用する兆しがあるとしてきたが、表現を強めて警戒感をあらわにした。
ロシアはウクライナが米国の支援を受けて生物・化学兵器の部品を製造していたと指摘し、米国は否定している。米欧はロシアが偽りの主張を流し始めたのは、でっち上げた情報を口実に自ら化学兵器を使って攻撃しようとしている前兆だと分析する。
バイデン氏は21日に「ロシアはウクライナに生物・化学兵器があると言っている。それはロシアが使用を検討している明確な兆候だ」と明言した。「過去に化学兵器を使っており、これから起こることに注意する必要がある」とも話した。
米CNNによると、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、ロシアが化学兵器を使用すればウクライナの「紛争の質を根本から変える」との認識を示した。「明白な国際法違反であり、はるかに重大な結果をもたらす」と警告した。
ロシアはウクライナ軍の抵抗などで想定していた短期間での制圧に失敗した。戦局を打開するため、ロシアが化学兵器を使う可能性に現実味が出てきたとの見方が出ている。
ウクライナのゼレンスキー大統領も23日、日本の国会でオンライン演説し「サリンなどの化学兵器を使った攻撃もロシアが準備していると報告を受けている」と語った。
バイデン氏は同日、24日にベルギーの首都ブリュッセルで開くNATOや主要7カ国(G7)、欧州連合(EU)の各首脳会議に出席するため、ワシントンを出発した。現地では同盟国などとウクライナ支援や対ロシア制裁の強化などを話し合う。

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