ロシア外相、南アフリカ訪問で協力強化 2月合同演習へ

【カイロ=久門武史】ロシアのラブロフ外相は23日、訪問先の南アフリカでパンドール国際関係・協力相と会談した。タス通信によると記者会見で「我々は中国、南アとも軍事協力を強化している」と述べた。ロシアは2月に南アと海軍の合同演習を予定しており、ウクライナ侵攻で欧米と対立するなかアフリカで影響力を保つ構えだ。
米国はイエレン財務長官がアフリカ歴訪中で、23日に訪れたザンビアに続いて南アに入る予定だ。アフリカが米ロ間のつばぜり合いの舞台になる様子を浮き彫りにしている。
南アはブラジル、ロシア、インド、中国とともにBRICSを構成し、ロシアのウクライナ侵攻を巡っては中立の立場をとっている。南アはロシア、中国の海軍と2月17〜27日に南ア沖のインド洋で合同演習を実施すると発表した。パンドール氏は23日「世界中すべての国が友好国と軍事演習をしている」と述べた。
ロイター通信によると、ラブロフ氏は南アに続きボツワナやアンゴラなどを訪れる。ウクライナ侵攻後の同氏のアフリカ訪問は、2022年7月にエジプトやエチオピアを歴訪して以来。アフリカには軍事協力や食料輸入でロシアと関係の深い国が多く、国連でウクライナ侵攻を巡るロシア非難決議に賛成しない国が相次いだ。
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