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トルコリラ、1日で一時15%下落 大統領発言で

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【イスタンブール=木寺もも子】外国為替市場で23日、トルコリラが一時、1ドル=13リラ台半ばを付け、前日比15%超下落した。エルドアン大統領が22日夜、競争力のある為替レートが「雇用や投資を拡大する」などと発言したことで、当局が通貨安を容認し、緩和的な金融政策を続けるとの受け止めが広がった。

年初からの下落幅は4割を超えた。リラは10月中旬から連日のように史上最安値を記録。11月に入ってからは28%下がった。12日に心理的な節目の1ドル=10リラを突破するとさらに下げ足を速め、18日に11リラ台を付けた。23日には1日で11リラ台から一時、13リラ台半ばまで急落した。

トルコのインフレ率は、実感より低いとの指摘がある公式統計でも20%近い。通常なら金融引き締めでインフレに対抗する局面だが、高金利に反対するエルドアン氏は「金利が下がればインフレ率も下がる」と逆の主張をする。中央銀行は9~11月に計4%の利下げを実行した。

歯止めのきかないリラ安に対し、市場の一部ではトルコが早晩、緩和的な金融政策の転換を迫られるとの見方もあった。だが、エルドアン氏は22日の演説で、トルコ経済を攻撃する外国勢力などの陰謀があると示唆した上で、「神(アラー)と国民の助けで経済的な独立戦争に勝利する」と宣言。中銀の利下げを称賛し、引き締めを主張するエコノミストらを西側の「従属者」などと批判した。

トルコメディアによると、エルドアン氏は23日のリラの急落後、カブジュオール中銀総裁と会談した。中銀は声明を発表し、足元の為替相場が「経済の基礎的条件とかけ離れている」ために損失リスクがあるとして、企業や国民に対して為替取引を控えるよう警告した。リラ安を止めるための口先介入とみられる。

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