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ロシア、黒海のオデッサ港攻撃 穀物輸出再開合意の直後

(更新)

【カイロ=久門武史】ウクライナ軍は23日、黒海に面した南部オデッサの商業港がロシア軍のミサイル攻撃を受けたと発表した。両国はロシアの黒海封鎖でウクライナ産穀物の輸出が滞っている問題で、22日に輸出再開に向けた合意文書に署名したばかりだった。

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、オデッサ港への攻撃を受け「ロシアは何を約束しようとも履行しない方法を見つける」と批判した。国連のグテレス事務総長は「明確に非難する」との声明を報道官を通じて発表し、穀物輸出再開の合意を履行するように改めて訴えた。トルコのアカル国防相は、攻撃についてロシアから「全く関与していない」と説明を受けたと発表した。

22日の合意では、黒海沿岸のウクライナの港から穀物などを運ぶ船が通航する「回廊」を設置し、貨物船や港に攻撃を加えないとした。トルコと国連が合意を仲介し、アフリカ連合(AU)などが早速、歓迎を表明した。ゼレンスキー氏は22日夜、約100億ドル(約1兆3600億円)相当の穀物を輸出できると述べていた。

一方、ウクライナ国営通信によると中部キロボフラード州も23日、ロシア軍によるミサイル13発の攻撃を受け、3人が死亡した。軍用飛行場と鉄道施設が被害を受けた。

英国防省は23日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州でロシア軍への反攻作戦を続け、過去48時間にわたり激しい戦闘になっているとの分析を公表した。「ロシア軍は砲撃を加えウクライナ側の攻撃を減速させようとしている」と指摘した。

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