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WHO、先進国の追加接種を警告 「感染収束遠のく」

オミクロン型は106カ国に感染拡大

(更新)
訂正2021年12月23日5時8分公開の「WHO、先進国の追加接種を警告」の記事中、「新型コロナウイルスの追加接種」とあったのは「新型コロナウイルスワクチンの追加接種」の誤りでした。

【ウィーン=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は22日、先進国で、あらゆる人を対象に新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)が広がっている現状を警告した。21日時点で変異ウイルス「オミクロン型」の感染は106カ国に拡大し、世界各国で猛威を振るい続けている。

WHOによると、現在投与されているワクチンの約2割は追加接種に充てられている。テドロス氏は記者会見で「入院患者や死者の多くはワクチン接種をしていない人で、追加接種をしていない人ではない」と指摘。「全面的な追加接種は、パンデミック(世界的大流行)を終わらせるどころか、長引かせる可能性がある」と述べた。

WHOの諮問委員会は免疫力が低下している人や不活化ワクチンを接種した人に、追加接種を推奨している。だが、オミクロン型の感染拡大で、先進国は若年層を含め追加接種の対応に躍起になっている。米国は16歳以上に追加接種を呼びかけ、ニューヨーク市は年内に追加接種を受けた人に100ドル(約1万1000円)を支給する。

テドロス氏は、年末までに人口の40%がワクチン接種を終えるというWHOの目標を達成したのは加盟国(194カ国)の半分にとどまっていることを明らかにした。低所得国で1回でも接種した人は人口の1割未満だ。先進国と途上国のワクチン格差が縮小しなければ、新たな変異ウイルスが出現するリスクも高まる。

オミクロン型は感染の勢いが増しており、日本でも大阪府で市中感染が確認された。「重症化リスクは低い」との報告も出ているが、毒性についてははっきりと解明されておらず、WHOは油断しないように呼びかけている。こうした不透明さが各国で追加接種を促している面もある。

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