ソ連崩壊から30年 綻ぶロシアの求心力
2021年 世界の転換点(下)
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2020年12月18日、旧ソ連諸国がオンラインで開いた独立国家共同体(CIS)(CIS)首脳会議は、アリエフ・アゼルバイジャン大統領の独壇場だった。「多くの占領地を奪回した」。昨秋に再燃したナゴルノカラバフ紛争の戦果を誇った。もう一方の当事国で、同じCIS加盟国でもあるアルメニアのパシニャン首相が欠席するなか、演説は1時間近く続いた。
CISは1991年12月のソ連崩壊と同時に創設が発表された。旧...
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