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英中銀、11会合連続の利上げ 幅は0.25%に縮小

【ロンドン=大西康平】英イングランド銀行(中央銀行)は23日、政策金利を年4%から4.25%に引き上げると発表した。利上げは11会合連続で、利上げ幅は0.25%と前会合の0.5%から縮小する。直近で消費者物価指数(CPI)の伸び率が再拡大したため利上げを続けるが、今後は鈍化する見通しとして利上げの一時停止の可能性を再び示唆した。

22日まで開いた金融政策委員会で決定した。政策金利が4.25%以上に決まるのは、2008年10月以来。0.25%の利上げ幅は、22年6月以来となる。声明文では「直近のCPIの予期せぬ上昇」を利上げの理由としてあげた。22日に発表した2月の英消費者物価指数は前年同月比10.4%上昇と市場予想を上回り、前月比の伸び率が4カ月ぶりに拡大した。

もっとも「変動しやすい衣服や靴価格の上昇の影響が大きい。サービス価格や賃金は予想以上に下落している」としてしつこい賃金インフレへの懸念が和らいだと分析。今後の利上げの一時停止の可能性を再び示唆した。「仮により粘着性のあるインフレ圧力の証拠が出た場合」と利上げに条件を付けた前会合の表現を変えなかった。

米シリコンバレーバンクの破綻やスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの経営不安の影響については、世界の金融市場の変動が大きくなっていると指摘。ただ「英国の銀行システムは潤沢な資本と強固な流動性を維持している」と強調した。

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