国際送金の英トランスファーワイズ、社名を「ワイズ」に

【ロンドン=篠崎健太】英国際送金サービスのトランスファーワイズは22日、社名とサービス名を「ワイズ」に変更した。50以上の通貨を扱えるマルチカレンシー(多通貨)口座の展開に力を入れており、サービスが国際送金以外に広がってきたことを踏まえて改称を決めた。
クリスト・カーマン最高経営責任者(CEO)が公式ブログで明らかにした。デビットカードなど事業領域が拡大してきたことを挙げ、改称について「多通貨生活の利用者コミュニティーに追いつく」と理念を説明した。

同社は割安な国際送金サービスを手掛けている。外国に送金したい人と受取人の間に入り、お金の流れを疑似的に国内の送金に組み替えるアイデアで、複数の中継銀行を通じた伝統的な送金より安い仕組みを構築した。2011年にサービスを開始し、世界で約1000万人の利用者がいる。