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ユーロ圏、10月のPMIが3カ月連続悪化 供給制約が影響

【ベルリン=石川潤】欧州経済の減速が止まらない。英IHSマークイットが22日公表したユーロ圏の10月の購買担当者景気指数(PMI、総合、速報値)は54.3となり、9月の56.2から大幅に低下した。3カ月連続の悪化で6カ月ぶりの低水準だった。サプライチェーン(供給網)の混乱や新型コロナウイルスの感染拡大が欧州経済を直撃している。

PMIの水準は、好不況の分かれ目とされる50は上回った。製造業のPMIは58.5(9月は58.6)で8カ月ぶり、サービス業は54.7(同56.4)で6カ月ぶりの低水準となった。国別では欧州最大の経済大国であるドイツの総合が52.0と、8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

欧州では、半導体などの不足や物流の混乱で自動車を中心とする生産にブレーキがかかっている。原材料価格の急上昇が収益を圧迫し、販売価格への転嫁も進む。サービス業では需要回復の一服や新型コロナの再拡大を背景に、旅行業などで先行きへの不安が広がる。

供給網の目詰まりによる生産の落ち込みと価格上昇は当面続くとみられ、景気減速は出口の見えにくい状況が続く。IHSマークイットのクリス・ウィリアムソン氏は「10~12月の経済成長率は、強かった4~6月、7~9月と比べてかなり弱くなるだろう」と指摘した。

供給制約は物価の押し上げ要因にもなり、ユーロ圏の消費者物価上昇率は3%を上回っている。欧州中央銀行(ECB)は28日に当面の金融政策を決める理事会を開く。物価上昇と景気減速のはざまで、金融政策のかじ取りは難易度を増している。

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