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英ユニリーバ、1~6月純利益5%減 原材料高で採算悪化

【ロンドン=篠崎健太】食品・日用品世界大手の英ユニリーバが22日発表した2021年1~6月期決算は、純利益が前年同期比5%減の31億2100万ユーロ(約4060億円)だった。外国為替市場でユーロ高が進んだことに加え、国際商品相場の上昇による原材料高で採算が悪化した。コストインフレが企業業績に影を落としている。

売上高は0.3%増の257億9100万ユーロだった。同社が重視する、M&A(合併・買収)や為替変動の影響を除く基調ベースでは5%増え、アイスクリームや調味料などの食品部門(8%増)を先頭に3部門がいずれも伸びた。ただユーロ高で為替換算値が目減りし、会計基準上の増収率は伸び悩んだ。

営業利益は44億2600万ユーロと5%減った。売上高に対する比率は17.2%と1.0ポイント低下した。営業利益率を押し下げた一因がコスト高だ。原油や穀物など商品相場全般の上昇で原材料費が増え、梱包や輸送などの費用もかさんだ。一部で値上げを図ったものの補えなかった。

アラン・ジョープ最高経営責任者(CEO)は同日の決算説明会で「前四半期(4~6月)はさらなる著しいコストインフレーションが起きた」と語った。21年12月期通期の営業利益率はこれまで前の期比で微増を見込んでいたが、コスト高を受けて「横ばい」に修正した。

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