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軍艦島巡り「強い遺憾」採択 世界遺産委

朝鮮半島出身労働者の説明「不十分」

(更新)
長崎市の端島(通称・軍艦島)

【パリ=白石透冴】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は22日、文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を巡り、日本の対応に「強い遺憾」を表明する決議を採択した。朝鮮半島出身の労働者を巡る説明が不十分だと指摘した。同遺産は長崎市の端島(通称・軍艦島)などで構成する。

拘束力はないものの日本が対応を迫られる可能性がある。同委員会は日本政府に2022年12月1日までに取り組みを報告するよう求めた。

決議は過去に適切に対応すると表明してきた日本について「まだ十分に対応していない」と言及した。「多くの朝鮮半島出身者などが意思に反して連行され、厳しい強制労働に従事したことの理解を助ける方策」などを取るよう要求した。

同委員会が採択したユネスコの報告書は産業革命遺産を紹介する展示施設「産業遺産情報センター」(東京)などに触れた。「全体像を伝えていない」「強制労働者についての理解を助ける方策が不十分」と記述した。

韓国外務省は22日の声明で「日本政府が約束を履行してこなかったことを国際社会が明示的に確認したことに意義がある」と論じた。「日本に対して速やかに忠実に履行することを促していく」とコメントした。

日本政府は15年の世界遺産への登録に際し「犠牲者を記憶にとどめるために適切な対応を取る」と表明し、韓国も登録に同意した。韓国側はその後、産業遺産情報センターの展示は歴史をゆがめているとしてユネスコに是正の必要性を提起していた。

加藤勝信官房長官は21日の記者会見で「これまでの世界遺産委員会における決議、勧告を真摯に受け止め、日本政府が約束した措置を含め誠実に履行してきた」と強調した。今後についても「適切に対応していきたい」と語った。

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