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ロシア、ばらまきで内政維持 資源供給で米欧揺さぶりも

ロシアではプーチン大統領が資源収入を原資に国民の不満を抑えるばらまき策を相次ぎ実施し、高支持率を維持している。豊富な資源は天然ガスの供給停止をちらつかせるなど、欧米の足並みの乱れを狙う取引材料でもある。

ロシアの独立系調査機関レバダセンターによると、プーチン氏の支持率は侵攻後に急上昇し8割超で推移、6月は83%だった。ウクライナ侵攻を「支持する」との回答は7割を超え、年齢が上がるにつれて支持が高まる傾向がある。

プーチン氏は6月以降、最低賃金の10%引き上げや年金の増額を相次いで実施した。主な歳入源である資源の価格上昇が、国民の支持を狙ったばらまき策を可能にしている。

一方で欧州各国には天然ガスの供給停止を示唆し、揺さぶってきた。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」は21日に定期点検を終えて再稼働したものの、ガス供給量は4割にとどまる。

ロシアは資源の輸出先を欧州からアジアや中東へシフトし、これらの地域との外交にも力を入れる。ロシアから原油を陸路でも調達できる中国では、5月の原油輸入量は前年比55%増えた。インドも割安なロシア産原油の輸入を増やしている。

資源の輸出先を全面的にアジアなどに振り替えるには、設備の整備が課題になる。ロシアはモンゴルを経由して中国に向かうガスパイプライン「シベリアの力2」の建設プロジェクトの具体化に着手した。年間輸送能力はノルドストリームに匹敵する。

だが「現在の欧州向け販売を中国向けに振り替えるためのガスパイプライン設備を整えるには、12~15年の期間が必要」(ロシアの石油ガス専門家)との声が出ている。

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