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ロシア各地で集会、1000人拘束 ナワリヌイ氏解放求め

21日夜、ナワリヌイ氏への支持を訴えてモスクワの街頭に繰り出した市民=AP

【モスクワ=石川陽平】ロシア各地で21日夜、服役中の矯正収容所で健康状態の急激な悪化が伝えられている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の解放を求める反政権デモがあった。治安当局の厳しい取り締まりにもかかわらず、モスクワでは1万人以上が参加したとみられ、拘束者は全国で1700人を超えた。

「ナワリヌイ氏に自由を!」「泥棒、人殺し」。各地の抗議デモでは参加者が口々にこう叫び、危機的な健康状態にあるとされる同氏の解放を求めた。反体制派はモスクワの開催場所としてプーチン大統領が21日に年次教書演説を行った会議場のある広場を選び、対決姿勢を鮮明にした。参加者は取り締まりを避けて街頭に繰り出した。

全国各地での抗議デモは、反体制派のナワリヌイ陣営が18日に実施を呼びかけた。検察が同陣営の3つの組織を「過激組織」と認定し、活動を事実上停止させるよう裁判所に求めたことにも強く反発している。

人権組織のOVD―インフォによると、21日の抗議デモに関して、同日夜の時点で極東から西部まで全国100近い都市で1787人が拘束された。内務省はモスクワの抗議デモの参加者が約6000人、サンクトペテルブルクは4500人だったと発表したが、実際の参加者は当局の数字を大きく上回ったとみられる。

ナワリヌイ氏は3月31日、背中や足のしびれや痛みを訴えたが適切な医療を受けられていないとして、抗議のハンガーストライキを宣言した。体重が大幅に減り、腎臓の機能も低下していると伝えられる。4月19日に受刑者用の病院に移送され、点滴やビタミンの投与を受けているという。

ナワリヌイ氏を巡っては、欧米諸国がプーチン政権を強く非難し、ロシアに制裁を科している。サリバン米大統領補佐官は18日、米CNNに「私たちはロシア政府に対して、収監中のナワリヌイ氏に何かあれば、責任は彼ら(ロシア政府)にあると伝えた」と批判し、同氏が死亡した場合には厳しい追加制裁に踏み切る考えを示唆した。

プーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)に立つナワリヌイ氏には、同政権が2020年8月に毒殺を謀った疑いがある。今年1月に療養先のドイツから帰国した直後、司法当局により身柄を拘束された。2月に過去の執行猶予付き有罪判決を、2年半の実刑判決に切り替える裁判所の決定が下され、モスクワ東方の矯正収容所に収監された。

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