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スイス中銀、マイナス金利を終了 0.75%利上げを決定

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【ベルリン=南毅郎】スイス国立銀行(中央銀行)は22日、政策金利を従来のマイナス0.25%からプラス0.5%に引き上げると発表した。利上げは2会合連続で、8年近くにおよぶマイナス金利政策を終了する。公表した金融政策報告書では「さらなる利上げが必要になることは否定できない」と明記し、インフレ抑制へ追加利上げを示唆した。

今回の利上げで、マイナス金利政策を導入する主要中銀は日銀だけになる。欧州中央銀行(ECB)は今年7月に、デンマーク中銀は9月にマイナス金利政策から脱却した。

新たな政策金利は23日から適用する。スイス中銀は2014年12月にマイナス金利政策の導入を決め、15年1月から適用を始めた。当時は安全資産とされる自国通貨スイスフランの上昇圧力が高まっており、通貨高によるデフレ回避が目的だった。

今年6月の会合ではおよそ15年ぶりに利上げを決定し、追加利上げを示唆。金融政策報告書では、従来盛り込んでいた「スイスフランは高く評価されている」との文言を削除していた。

22日公表した新たな物価見通しでは、インフレ率は23年1~3月期まで3.4%で推移するとした。2%を下回るのは23年10~12月期になる見込みだ。スイス中銀は予測の不確実性が高いとし、最大のリスクに世界的な景気悪化や欧州におけるガス不足の深刻化を挙げた。

スイスでは8月の消費者物価指数の伸び率が前年同月比で3.5%と、中銀が物価安定の目標とする2%未満を7カ月連続で上回っている。新型コロナウイルス禍の20年には一時マイナス圏で推移していたものの、足元はロシアのウクライナ侵攻に伴う供給不安で資源高の影響が鮮明だ。

一方、ノルウェー銀行(中央銀行)は22日、政策金利を0.5%引き上げて2.25%にすると発表した。利上げの決定は全会一致。声明文では「11月にさらに引き上げられるだろう」として追加利上げを強く示唆した。高インフレの定着を避けるため、利上げを急ぐ方針だ。

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