米ロ国防相、ウクライナ情勢巡り電話協議 5カ月ぶり

ロシア国防省は21日、ショイグ国防相がオースティン米国防長官と電話で協議したと発表した。同省は通信アプリを通じ、両氏が「(ロシアが侵攻した)ウクライナ情勢を含む喫緊の国際安全保障問題について協議した」と説明した。
米国防総省も同日、両氏が電話協議をした事実を公表した。オースティン氏はロシア側との意思疎通を維持することが重要だと強調した。両氏の電話協議は5月13日以来、ほぼ5カ月ぶりだとみられている。
米国防総省のシン副報道官は21日、オースティン氏が電話協議をロシア側に要請したと記者団に明かした。
協議の具体的な内容は明らかでない。ロシアは近く、戦略核に関する演習を実施するとの見方があり、同国のペスコフ大統領報道官は18日、演習を実施する場合は国防省が持つチャンネルでほかの国に通告すると表明していた。
ロシアはウクライナの東・南部の4州の占領を進め、併合したと一方的に宣言した。だが、奪還を目指すウクライナ軍の反撃を受け、守勢に回っている。ロシアのプーチン大統領は核兵器を使用する可能性を示し、米欧は警戒している。
米国防総省によると、オースティン氏はウクライナのレズニコフ国防相とも電話で協議した。同国の防衛力強化を支援する米国の関与継続を確認した。10月中旬にブリュッセルで開いたウクライナ支援国会合を受け、国際社会が同国への協力を続ける方針もレズニコフ氏に伝えた。

2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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