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PSAとFCAの経営統合、欧州委が条件付き承認

トヨタへ商用車供給拡大で統合実現近づく

PSAとFCAの統合は最大のハードルを越えた=AP

【フランクフルト=深尾幸生】欧州連合(EU)の欧州委員会は21日、仏自動車大手グループPSAと欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が合意している経営統合について、条件付きで承認すると発表した。欧州委が承認するかは実現に向けた最大のハードルだった。2021年初めの統合完了へ大きく前進した。

プジョーなどのブランドを持つPSAとジープなどのFCAは19年12月、対等な経営統合で合意。世界4位の自動車メーカーの誕生に向け作業を続けている。欧州委は一部の国で小型商用車の市場シェアが高くなりすぎ競争がゆがめられる懸念があるとして、20年6月に競争法(独占禁止法)に違反していないか詳しい調査に乗り出していた。

PSAなどは懸念を払拭すべく、提携関係にあるトヨタ自動車への欧州市場での小型商用車のOEM(相手先ブランドによる生産)供給拡大を提案。欧州委は、トヨタ向けの供給拡大に加え、同社への車両や交換部品の提供価格を下げることを承認の条件とした。欧州委は「この是正策により統合会社のシェアが高くなる市場において、トヨタが効果的に統合会社と競争できる」とした。

もう一つの条件として、統合会社の小型商用車の修理・整備ネットワークがほかのブランドの小型商用車を受け入れることを求めた。

PSAとFCAは統合新会社の名称を「ステランティス(STELLANTIS)」とすると決めている。両社は21年1月にそれぞれ臨時株主総会を開いて正式に株主の承認を経て、同年3月末までに統合を完了する予定だ。

統合が完了すれば独フォルクスワーゲン(VW)、トヨタ自動車、日産自動車・ルノー・三菱自動車の日仏連合に続く世界販売台数が世界4位、売上高では3位の巨大自動車メーカーが生まれる。

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