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独ロ首脳、最後も議論かみ合わず ウクライナ情勢も協議

(更新)

【モスクワ=石川陽平】ドイツのメルケル首相とロシアのプーチン大統領が20日、モスクワで首脳会談に臨んだ。9月の総選挙後に退任するメルケル首相にとっては最後のプーチン氏との直接会談で、ウクライナ情勢や人権問題などを協議した。16年に及ぶ在任中、ロシアとの接点を探り続けたが、終わりまで議論はかみ合わなかった。

会談後の記者会見でメルケル氏は、これまでのロシアとの協議は対立の多いものだったとしながらも、国際舞台では「対話に代わる合理的な選択肢はない」と強調した。プーチン氏も「必ずしも双方の見解が一致してきたわけではないが、率直で内容の濃いものだった」と述べた。

約3時間続いた20日の独ロ首脳会談では、親ロシア派武装勢力との東部紛争が続くウクライナ情勢が焦点になった。メルケル氏は記者会見で「残念ながら境界線でウクライナの兵士が死亡している」と指摘したが、プーチン氏は強硬姿勢を崩さず、和平と停戦に向けた合意順守をウクライナに働きかけるようメルケル氏に要求した。

有罪判決を受けて服役中のロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を巡っても、解放を求めたメルケル氏に対し、プーチン氏は犯罪者だとの見解を改めて主張した。ベラルーシについてはメルケル氏が野党弾圧を批判したものの、プーチン氏は内政干渉すべきではないと突っぱねた。

旧東ドイツで育ったメルケル氏は欧州の首脳としては最もロシアの立場を理解しようと努め、経済関係も重視してきた。それでも独ロや欧ロ関係の悪化に歯止めをかけられなかったのは、リベラルな欧州を主導したメルケル氏と強権体制の構築に走ったプーチン氏の間に埋められない溝があったからだろう。

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