エジプト、米「人権重視」に身構え アラブの春10年
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【カイロ=久門武史】エジプトのムバラク独裁政権を倒したデモの発生から25日で10年になる。軍主導の政治体制の復活で、経済は混乱を脱したが統治は抑圧的になった。批判を封殺するシシ政権に「人権重視」のバイデン米大統領は厳しい目を向ける。
「政権批判はタブーになった」。兄の活動家アラア・アブデルファタハ氏が2019年9月のデモで逮捕されたモナ・セイフさんは語る。「(兄がいる)過密な獄中は新型コロナウイル...
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