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欧州サッカー「スーパーリーグ」、マンUなど離脱表明

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FIFAのインファンティノ会長は新リーグの「創設を認めない」と強調した(20日、スイス西部モントルー)=AP

【ウィーン=細川倫太郎】欧州サッカーの12の強豪クラブが創設に合意した「欧州スーパーリーグ(ESL)」構想への批判が相次いでいる。一部のクラブだけに富が集中するビジネスモデルへの懸念は強い。批判を受け、マンチェスター・ユナイテッドなど参加を表明していた6チームは20日夜にかけて相次いでESLへの参加を見合わせる意向を表明した。

国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は20日、UEFAがスイス西部のモントルーで開催した総会にそろって出席し、ESLへの批判を繰り広げた。欧州サッカー連盟(UEFA)が阻止に向け資金調達を模索しているとも伝えられた。

インファンティノ氏は「欧州のサッカーモデルを守ることが我々の任務だ。創設は認めない」と強調。FIFAはESLへの参加クラブの選手はワールドカップ(W杯)などの大会への出場を禁止すると警告している。バッハ氏はESLの名指しを避けつつも「スポーツの社会的使命や新型コロナウイルス後の世界の真のニーズを無視した、純粋に利益を追求する手法だ」などと非難した。

現役選手らも冷ややかな目を向ける。イングランドのリバプールに所属するミルナー選手は、英メディアに「気に入らないし、実現しないことを願っている」と話した。マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督は「成功が保証されているものはスポーツではない」と持論を展開した。両チームともESLに参加表明している。英調査会社ユーガブの世論調査によると、8割のファンはESLに反対している。

新リーグの構想に抗議するサッカーファン(19日、英中部リーズ)=ロイター

ESLは米金融大手JPモルガンが資金支援し、参加すると総額35億ユーロ(約4600億円)の準備金が分配される。放映権収入は年40億ユーロとの試算もある。ESLに参加するのは強豪クラブが中心で、全20チームのうち15は恒常的に出場できるため、安定的な収入が期待できる。

批判を受け、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナル、マンチェスター・シティー、トットナムが不参加を表明。英BBCによると、チェルシーも撤退の手続きを進めている。

米ブルームバーグ通信は20日、UEFAが既存の世界最高峰のリーグ「欧州チャンピオンズリーグ(CL)」の改革のため60億ユーロの資金調達を英投資会社と協議していると報じた。ESL創設の阻止に向けCLをより収益性が高く、幅広いクラブに恩恵が及ぶ大会に刷新する狙いがあるとみられる。

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