報道の自由度、日本は67位 国境なき記者団

【パリ=白石透冴】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は20日、2021年の世界各国の報道自由度ランキングを発表した。調査対象とした180カ国・地域のうち、日本は20年から1つ順位を下げて67位となった。慣習や経済的利益に阻まれて記者が権力監視機関としての役割を十分に果たせていないなどとした。
RSFは菅政権が報道の自由を巡る状況を改善しようとしていないとも指摘した。トップ3位は順にノルウェー、フィンランド、スウェーデンだった。米国は1つ順位を上げて44位、中国は変わらず177位、北朝鮮が179位、最下位は政情不安が続くアフリカのエリトリアだった。
世界で新型コロナウイルスを巡る情報統制などが起きており、報道の自由を満足に保証する国の数が現行の調査方式を始めた13年以来最も少なくなっていると懸念を表明した。