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アルメニア議会選、与党勝利確実 元大統領陣営引き離す

(更新)

【エレバン=石川陽平】旧ソ連南西部のアルメニアで20日、2020年秋のナゴルノカラバフ紛争での事実上の敗北を受け、議会選が前倒しで実施された。即日開票の結果、パシニャン首相代行の市民契約党が、コチャリャン元大統領率いる政党連合「アルメニア」を引き離して勝利を確実にした。

「アルメニアの人々は勝利を得るだろうと予想したが、そのことが起きた」。パシニャン氏は21日未明(日本時間同日朝)、自ら率いる市民契約党の党員を前にこう勝利宣言し、政権維持に意欲を示した。これに対して、コチャリャン氏は「(速報結果は)信頼できない」との声明を出し、選挙での不正を追及する構えを示した。

アルメニアの議会選(改選前132議席)は比例代表制で争われた。中央選挙管理委員会によると、開票率98%の時点での得票率は市民契約党が54.1%で、接戦が予想されていたアルメニアは20.9%にとどまっている。議会選には25の政党・政党連合が参加し、投票率は49.4%だった。

アルメニアは20年9月末、アゼルバイジャンとの間でナゴルノカラバフ紛争が再燃し、双方あわせて約7000人の死者が出た。11月にロシアの仲介で停戦に合意したが、敗北を招いたとしてパシニャン首相の辞任を求める野党勢力の抗議デモが続いた。同首相は3月に議会選を前倒しすることで野党勢力と合意し、首相代行になっていた。

市民契約党が過半数の議席を獲得すれば、パシニャン氏は再び議会で首相に選出される見通しだ。今後もロシアやアゼルバイジャンと和平協議を進める方針だ。ただ、野党勢力が選挙での不正を訴え、抗議デモを起こす可能性が指摘されており、紛争を巡って混乱した内政が安定に向かうかどうかは不透明だ。

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