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イタリア、4.2兆円コロナ追加支援策 ワクチン接種加速

記者会見するドラギ首相(19日、ローマ)=ロイター

【ウィーン=細川倫太郎】イタリア政府は19日、新型コロナウイルスで傷んだ経済回復を目指し、総額320億ユーロ(約4兆2000億円)の追加支援策を閣議決定した。企業や自営業者への助成やワクチン接種の拡大が柱となる。現在、同国は感染の「第3波」に見舞われ、主要地域で再びロックダウン(都市封鎖)を余儀なくされている。

企業や自営業者向けに110億ユーロを充て、営業中止に追い込まれたスキー場の運営事業者らを支援する。雇用や貧困対策にも80億ユーロを割り当てる。従業員の解雇禁止は6月末まで延長する。今月15日から経済都市ミラノなどで終日外出禁止や飲食店の閉鎖など厳しい規制が敷かれており、景気の一段の悪化を懸念する声は多い。

医療対策には50億ユーロを振り向け、ワクチン接種の加速に重点を置く。ワクチンの製造設備に投資するほか、接種に向けた医師ら人員も拡充する。イタリアは接種後に血栓ができる疑いが出ていた英製薬大手アストラゼネカ製ワクチンの接種を見合わせていたが、19日から再開した。ドラギ首相も近く、アストラゼネカ製を接種する。

19日の閣議後に記者会見したドラギ氏は「これは最初の一歩にすぎない」と述べ、さらなる支援策を打ち出すと表明した。これまでの大規模な財政出動で2020年の政府債務は国内総生産(GDP)比で155%超と19年(約135%)から大きく悪化しているが、ドラギ氏は「まだ債務削減を考える局面ではない」との見方を示した。 

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