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イタリア内閣、議会で信任、少数政党との協力模索

議会上院で演説するコンテ首相(19日)=ロイター

【ウィーン=細川倫太郎】イタリアの議会上院(終身議員を含め321議席)は19日、コンテ内閣の信任投票を実施し、賛成多数で可決した。コンテ首相は、ひとまず政権崩壊の危機を脱した。ただ、上院は与党が過半数に達しておらず、首相は少数政党との協力を模索する公算が大きい。

伊ANSA通信によると、投票結果は賛成156、反対140、棄権16。下院も18日に賛成多数で可決していた。コンテ首相は信任が決まった後、ツイッターに「イタリアは1分たりとも失わない。健康と経済の危機の克服に向け早急に対応する」と投稿し、新型コロナウイルスの対策に全力を注ぐと強調した。

今回の政争の引き金をひいたのは、少数政党「イタリア・ビバ」を率いるレンツィ元首相だ。伊政府の新型コロナの復興計画を批判し、13日に連立政権からの離脱を表明した。コンテ首相の退陣をもくろんだが、信任投票で連立与党の左派「五つ星運動」と中道左派「民主党」、野党の一部の議員が支持し、失敗に終わった。

ただ、政権の基盤はなお脆弱だ。イタリア・ビバが離脱したため、与党の議席は上院で過半数に届いていない。マッタレッラ大統領は、上下院で安定的な議席の確保を求めている。今後、コンテ首相は少数政党や無所属の議員らに支持を訴え、多数派工作を急ぐ可能性が高い。与党はイタリア・ビバと再び手を組むことは否定している。

イタリアは新型コロナで甚大な打撃を受けている。累計の死者数は8万3000人を超えた。度重なる都市封鎖で、飲食店やホテルの経営も厳しい。国民の不満をすくい上げる形で野党の右派勢力は支持を拡大している。極右政党「同盟」のサルビーニ党首は19日「過半数を割っているのに、政府はイタリアの危機を救えるのか」と指摘した。

イタリアは2021年、20カ国・地域(G20)首脳会議の議長国を務める。内政の混乱が長引けば、国際社会からの信頼を落としかねない。コンテ首相は、新型コロナ対策に加え、政権基盤の早急な立て直しも迫られる。

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