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英与党議員が野党に転籍 元閣僚は首相辞任要求

【ロンドン=中島裕介】新型コロナウイルスの行動規制の最中に英首相官邸でパーティーが開かれていた問題を受け、与党・保守党の新人議員1人が19日、離党して最大野党・労働党に転じた。ジョンソン首相と同じ対欧州連合(EU)強硬派のデービス元EU離脱担当相は、議会で公然と首相辞任を要求した。

パーティー出席を認めつつも「(規制下でも許される)業務上の会合だと思った」と釈明し続けるジョンソン氏への与党内の辞任圧力は日に日に強まっている。

野党に転籍したのは英中部マンチェスター地方の選挙区のウェイクフォード氏。長年の労働党の地盤ながら、保守党が大勝した2019年末の総選挙で初当選した。議会下院は保守党が過半数を大きく上回るが、新人議員の突然の野党への転籍は政権の求心力に打撃となる。

さらに19日の議会下院の討議ではジョンソン氏と同じ対EU強硬派のデービス氏が「神の名にかけて、辞任しなさい」と迫った。デービス氏はジョンソン氏とともにメイ前政権で閣僚入りして対EU強硬派として共闘した側近議員のひとり。英メディアはこの様子を繰り返し取り上げた。

直近の複数の世論調査で労働党の支持率が40%台に伸び、保守党に10ポイント以上の差をつけ始めたことで与党議員の不満は急速に高まっている。

同党のルールでは下院議員の15%(54人)が党首の交代を書簡で要望すると、信任投票を実施できる。そこで下院の保守党議員の過半数が不信任に回れば首相は降板することになる。英政界では書簡の提出者は、54人に日に日に近づいているとみられている。

首相官邸でのパーティー問題はジョンソン氏が出席した20年5月の開催以外も相次ぎ明るみに出ている。行動規制下だった21年4月、エリザベス女王の夫・フィリップ殿下の葬儀前日に2つのパーティーが開かれたことが発覚。ジョンソン氏は出席していないが、官邸は英王室への謝罪に追い込まれた。

一連のパーティー問題については、政権の依頼を受けた英政府の上級公務員が調査を進めている。近くその結果が出る予定で、ジョンソン氏や閣僚は党内の動揺を抑えるために「調査結果を待つべきだ」と訴え続けている。

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