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欧州、ワクチン接種に反発 ベルギーで大規模デモ

イタリアでは注射偽装

(更新)

【ウィーン=細川倫太郎】欧州で新型コロナウイルスワクチンの接種や規制への反発が止まらない。ベルギーの首都ブリュッセルでは23日、大規模な抗議デモが起き、約5万人が参加した。各国政府は事実上の義務化などで接種を呼びかけるが、反対論は根強い。証明書偽造など不正も広がっている。

ブリュッセルのデモは参加者が欧州連合(EU)の関連施設のガラスを破損するなど、一部が暴徒化した。警察が催涙ガスや放水で応酬し、60人以上が逮捕された。ロイター通信によると、ベルギーはワクチン接種証明の有効期限を5カ月とし、その後も有効にするにはブースター接種(追加接種)が必要とする措置を決めた。

フランスでは24日、16歳以上にワクチン接種を事実上義務化する法が施行された。飲食店や長距離列車などを利用する際に証明が必要になる。同国が2021年夏に運用を始めた接種や検査での陰性を証明する「健康パス」は、12月時点で18万件以上の偽造が発覚している。首都パリなど各地で政府への抗議デモも絶えない。

イタリアメディアは22年1月中旬、中部アンコーナの看護師が45人から賄賂を受け取り、偽りの接種証明書の発行に関与したとして逮捕されたと報じた。看護師は注射器の中身を捨てて、接種したフリをしていた。南部シチリア島でも21年12月に同様の不正が確認されている。

同国では職場に入る際にはワクチン接種などの証明が必要で、50歳以上には接種を義務付けた。ドラギ首相は新型コロナの感染拡大や医療機関の負荷の増加について「問題の大半は未接種者がいることによる」などと述べ、行動制限を強化している。

ドイツでも接種の義務化を議論している。成人全体を対象にするか、職種や年齢で絞るか。接種の有無の把握方法など論点は多い。最終的な着地点が見通せず、導入は当初予定より遅れる見通し。ショルツ首相の指導力の欠如を批判する声も出ている。

ワクチンは発症や重症化を防ぐ役割がある。世界でまん延する変異型「オミクロン型」は重症化率が低いことが分かってきているほか、新型コロナ治療薬の開発も進んでいる。接種を促進するためには、各国政府はこれまで以上に丁寧な説明が求められる。

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