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英消費者物価、9月は10.1%上昇 2カ月ぶり拡大

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【ロンドン=大西康平】英統計局が19日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で10.1%上がった。伸び率は8月より0.2ポイント上昇し、2カ月ぶりに拡大した。食料品など幅広い分野での値上げが進んだ。英トラス政権はエネルギー価格高騰の負担軽減策の見直しを進めており、高インフレが続く可能性が出ている。

統計局が算出した過去の長期推計データを基にすると、1982年前半以来約40年ぶりの高さとなった2022年7月と同水準の上昇率となった。リフィニティブが集計した市場予想(10%)を上回った。

全体を大きく押し上げたのは食料品だ。「食料品・非アルコール飲料」は前年同月比の伸び率が14.5%と8月より1.4ポイント広がった。「衣服・履物」も0.9ポイント増の8.5%、「家具類」も0.6ポイント増の10.7%となった。

燃料価格の低下を反映して「輸送」は8月の12%から10.6%に縮んだ。英トラス政権は国債市場の混乱の原因となった大規模減税策の撤回を進めている。エネルギー価格急騰による家計と企業の負担軽減策も23年4月までは続けるが、以降は見直すとしていて先行きの物価に上昇圧力がかかりそうだ。

エネルギーや食品などを除くコア指数の上昇率は6.5%と、8月(6.3%)から拡大した。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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