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プーチン氏再び持論「大量虐殺から解放」 20万人集会で

【ロンドン=中島裕介】ロシアがウクライナ南部のクリミアを併合してから8年を記念した集会が18日、モスクワで開かれた。大観衆の前で演説したプーチン大統領はロシア系住民を大量虐殺から解放するために、ウクライナでの「作戦」が必要だったと改めて侵攻の正当性を訴えた。中継した国営テレビの番組では演説途中で別の映像に突然切り替わる一幕があった。

モスクワの治安当局によると、会場となったルジニキ・スタジアムの集会には20万人の市民が参加した。集会はモスクワのほか、ロシア各地で政府主導で開かれた。

白いセーターに黒いロングコートで身を包んだプーチン氏は演説で、ロシア系住民が多いウクライナ東部のドンバス地方の住民が敵対勢力から爆撃を受け続けていると訴えた。「我々はこれをジェノサイド(大量虐殺)と呼んでいる」と語った。そのうえで「この大量虐殺やその苦痛から人々を解放することが、(ロシア軍の)特別軍事作戦の目的だ」と持論を改めて強調した。

プーチン氏は「我々は自分たちの作った全ての計画を、間違いなく実行する」と指摘。「戦争」という言葉やウクライナ侵略といった言及はなかった。集会では司会者が「ロシア」コールを聴衆に求めたり、コンサートで歌手が旧ソ連地域が一体だということを訴える歌を歌ったりした。国威発揚や軍事侵攻の支持を高めるのが集会の狙いだとみられる。

大観衆もロシア国旗を振って盛り上がったが、英BBCは公共部門で働く労働者の多くがこの集会に動員されたと報じた。一部の出席者はBBCの取材に「出席を余儀なくされたが、ここに来たほとんどの人が戦争を支持しないと思う」と語ったという。

複数の欧米メディアによると、集会を放送した国営テレビの番組ではプーチン氏の演説の途中で、歌手の動画に突然切り替わった。ロシア当局はこのトラブルを「技術的な障害があった」と説明している。

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