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英HSBC、仏リテール事業1ユーロで売却 サーベラス系に

仏パリ・シャンゼリゼ通りにあるHSBCのATM=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英金融大手HSBCホールディングスは18日、フランスのリテール(小口金融)事業を米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメント傘下の金融グループに売却することで合意した。売却価格は1ユーロ(約131円)。米リテール撤退に続いて不振事業の整理に区切りを付け、アジアや富裕層ビジネスに経営資源を集中する。

譲渡完了は2023年前半を予定している。売却で総額30億ドル(約3300億円)規模の損失が生じ、大半を22年12月期に計上する見通しだ。

HSBCの仏リテール事業は20年末時点で244支店を展開し、約80万人の顧客がいる。収益性が低く事業規模がグローバル戦略に沿わないとみて、19年から売却を模索していた。20年12月期のフランス全体の税引き前損益は11億ドルの赤字だった。リテールは切り離すが大企業向けや資産運用、保険などの事業は維持する。

買い手はフランスで個人金融事業を展開する、サーベラス傘下のマイ・マネー・グループだ。かつてHSBCが買収した仏事業「クレディ・コマーシャル・ド・フランス」のブランド名を復活させ、既存事業と統合して成長をめざす。HSBCから3900人の従業員を迎え入れる。

HSBCのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は売却発表の声明で「欧州大陸のビジネスを劇的に簡素化し、欧州のホールセールバンキング事業の変革を加速できる」と強調した。5月下旬には米リテールからの撤退も発表済み。重荷だったフランス事業のリストラで、アジアや富裕層向け事業への傾斜がさらに進む。

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