シーメンス「豪腕経営者」、最高株価で引退の花道飾る

欧州重電の巨人、独シーメンスのジョー・ケーザー社長が2月に退任した。2013年に社長に就任して以来、電力・ガス部門の非連結化をはじめとする大規模な構造改革を断行してきた。一時は株価が伸び悩み求心力を失いかけたが、新型コロナウイルス禍で改革の成果が強調され再評価。歴代最高株価を記録する花道を飾った。

2月3日、在任7年半の締めくくりとなる株主総会はオンラインで開かれた。ドイツ会社法で取締役の人事権...