独首相、ウクライナ支援「戦略的に」 戦車供与明言せず

【ベルリン=南毅郎】ドイツのショルツ首相は18日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に登壇し、ウクライナへの軍事支援を巡り「我々は戦略的に連動している」と述べた。焦点となる主力戦車「レオパルト2」の供与は明言を避け、米国やフランスを例示しながら同盟国と連携する方針を示すにとどめた。
ショルツ氏は演説後の質疑応答で「防衛に重要な武器を多く供与した」と支援の実績を強調した。必要な限り支援を続けると表明した一方で「ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の戦争になることは避ける」と警戒をにじませ、ウクライナに理解を求めた。
20日には独西部のラムシュタイン米空軍基地で、ウクライナの防衛支援を話し合う関係国会合を控える。ポーランドは独製の主力戦車「レオパルト2」をウクライナに供与すると表明しており、ドイツの承認が焦点になっている。先立つ19日には、新たに就任するドイツのピストリウス国防相と米国のオースティン国防長官がベルリンで会談する予定だ。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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