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ローマ市長選、与党民主党が勝利 ドラギ政権に追い風

【ウィーン=細川倫太郎】イタリアの首都ローマで17~18日、市長選挙の決選投票が実施され、中道左派の与党「民主党」のロベルト・グアルティエーリ前経済・財務相が勝利した。ドラギ政権にはひとまず追い風になるが、光熱費の高騰など景気回復の足かせになるリスクにも直面している。

グアルティエーリ氏の得票率は約6割に達し、政府に懐疑的な中道右派連合の候補者を破った。10月上旬の1回目の投票で最大与党の左派「五つ星運動」の現職のラッジ市長が敗れたことで、五つ星を支持した有権者の票が民主党に流れた可能性がある。グアルティエーリ氏は18日、「ローマを再出発させ、成長させるため並々ならぬ努力をする」と勝利宣言した。

街の美化が大きな課題になる。ローマではごみが至るところに散乱し、収集やリサイクルが不十分と指摘されている。ラッジ氏は公約にごみ問題の解決を掲げたが、状況は悪化する一方で、市民からの批判が強くなっていた。同市は財政難にも見舞われており、前経済・財務相としての手腕にも期待がかかる。

民主党を中心とした中道左派連合はドラギ政権を強く支持しており、10月実施された市長選挙では経済都市ミラノなど他の主要都市でも勝利した。エンリコ・レッタ党首は18日、現在の政府継続の重要性を訴えた。中道右派連合には野党の極右政党も含まれ、首都ローマで敗れればドラギ政権に痛手になるとみられていた。

不安もある。エネルギー価格の上昇で光熱費が高騰しており、国民の不満が高まりつつある。伊政府は30億ユーロ(約4000億円)相当の支援を決めたが、当局によると、それでも10~12月は7~9月より電気代が約30%、ガス代が約14%上がると見積もられている。さらなる対策も急務で、放置すれば政権を揺るがしかねない。

イタリアでは15日から職場で新型コロナウイルスのワクチン接種や検査での陰性の証明を義務付けられた。違反者には罰金や給与差し止めが科される。接種の事実上の義務化に反発する声も多く、ローマなどで反政府デモが起きている。

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